EPA

現在の経済連携協定は当然のことながら政府間レベルでの枠組みとなっています。それを個人レベルにまで落とし込んでの国際個人間EPAを推進しています。民間個人ビジネスやボランティアとは本質的に異なります。

 

現在日本国内において、社会起業が数多く行われるようになってきましたが、その国際間協定になります。社会起業は社会貢献が前提になっていますので、良識ある社会同士の協定が基本的な前提となります。つまり、日本と文化芸術レベルが同レベルでないとこの国際間個人EPAはまず成立しません。

 

簡単に言い換えるならば、半ばボランティア的要素も含む地域活性化活動の世界版です。互いが障壁を取っ払うことによって両者がより高い社会貢献を果たせるというのがこれらの最も特徴的な側面になります。

 

例えば、日本の酒造メーカーがフランスに酒を輸出した、そしてフランスのワイン農家が日本にワインを輸出した。これは単に零細企業同士の民間取引です。

 

日本の漫画に出てくるフランスの聖地に痛車が配備され、そこにヨーロッパ全土から人が詰めかけた。これが国際間個人EPA的典型(初期型)となります。

 

それは政府がやれば良いと考える方がいるかもしれませんが、完全にそれは東洋的な思考回路であり、国家がそのような文化的取り組みに傾倒した場合、欧州においては非常に大きな反発を招くとということをまず理解せねばなりません。それらを国家主義・民族主義と呼びます。